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AGA治療の費用はどのくらい?一般的な治療から再生医療を用いた治療法まで幅広く紹介

AGA治療の費用はどのくらい?一般的な治療から再生医療を用いた治療法まで幅広く紹介

AGAは男性型脱毛症といい、男性ホルモンなどの影響で毛髪が抜けてしまったり薄くなってしまったりする症状です。薄毛や抜け毛に悩む人の中には、AGA治療に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。AGA治療とはどのようなものなのか、費用はどのくらいかかるのか。一般的な治療から再生医療を用いた治療まで、AGA治療について幅広くご紹介します。

薄毛や抜け毛の原因

薄毛や抜け毛の原因 生活していく中で髪の毛が抜けてしまうのは普通のことです。正常な場合は、1日あたり50~100本の毛髪が抜けると言われています。しかし、1日に100本以上の毛が抜けてしまう場合は要注意。お風呂の排水口にすぐに毛が溜まってしまう場合や、枕に大量の抜け毛が付着している場合などは、抜け毛の症状が出ているのかもしれません。多くの人が悩まされている薄毛や抜け毛とはなぜ起きてしまうのか。その原因を見ていきましょう。

栄養バランスの偏り

髪はケラチンというタンパク質で構成されています。アミノ酸や亜鉛はケラチン生成に必要な栄養素。これらが不足していると、新しい髪が生えづらくなってしまいます。また、鉄不足から来る貧血も大敵です。貧血状態では、髪を成長させる栄養分と酸素が届かず、栄養不足から抜け毛の原因となってしまいます。ビタミンは亜鉛の働きを助けるなど、他の栄養素を補助する働きがあります。体内で作ることができないビタミンは、食事から摂取するしかありません。アミノ酸、亜鉛、鉄、ビタミンなど、どれかが不足してしまうと薄毛や抜け毛のリスクが高まると言えるでしょう。薄毛や抜け毛を防ぐには、バランス良く栄養素を取ることが重要です。

生活習慣の乱れ

睡眠、食生活、運動、飲酒などの生活習慣は、毛髪に影響を及ぼすと考えられている重要なポイントです。 睡眠によって髪の成長に必要なホルモンが分泌されます。睡眠不足状態になると、ホルモンが分泌されないため髪が育たず、短く細くなり、抜け毛や薄毛の原因となってしまいます。髪を生成するのに必要な栄養素を取り入れる食事も大切。髪を生成するタンパク質やビタミン、ミネラル不足には気を付けましょう。また、頭皮への栄養供給にとって重要なのが血流です。運動不足になると血流が不足し、頭皮へ上手く栄養が供給されなくなってしまいます。日頃から適度な運動習慣を身につけると良いでしょう。さらに、気を付けたいのが飲酒。毛髪を生成する亜鉛は、アルコールを代謝する際に必要な栄養素です。アルコール代謝のために亜鉛を大量に消費してしまうと、毛髪生成分の亜鉛が不足し、抜け毛に繋がってしまいます。飲みすぎには十分気を付けましょう。

加齢の影響

髪を作る毛母細胞の機能は加齢によって低下します。年を取るにつれて髪の毛が薄くなったり抜けてしまったりするのは、仕方のないところでもあります。しかし、生活習慣の改善や頭皮や髪へのダメージを減らすことで老化を遅らせることは可能です。バランスの良い食事や規則正しい生活を心がけましょう。

病気などの影響

日々の生活や加齢のほかに、AGAや円形脱毛症といった病気が原因となっているケースも多くあります。AGAとは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮の5αリグクターゼと結合し、DHT(ジヒドロテストステロン)になり、これが毛母細胞に作用して薄毛になってしまう脱毛症の一種です。円形脱毛症は、よくイメージされるコインサイズの脱毛症のほかに、頭髪全体や全身の毛が抜ける症状が生じる場合もあります。
短期間に細くて短い抜け毛が増えたときや、大量の抜け毛があったときは、病気などの影響の疑いあり。不安な点があれば医師に相談しましょう。

一般的なAGA治療について

一般的なAGA治療について AGAの場合の一般的な治療にはどのようなものがあるのでしょうか。自分で治せるのか、何科で治療を行うのか、治療の流れ、一般的な治療法をご紹介します。

AGAは自分で治せるのか

栄養バランスの偏りや悪い生活習慣によって薄毛や抜け毛が出ている場合は、原因となっている食生活や生活習慣を改善することで改善されることもあります。頭皮のマッサージによる血流改善や、紫外線ケア、正しい方法でのシャンプーも良いと言われています。このように、薄毛や抜け毛の原因がわかっている場合は、原因部分を改善することで対処可能な場合もあります。 しかし、進行型のAGAの場合は、自力で治すことは難しいでしょう。医療機関で適切な治療を受ける必要があります。

何科にいくのが良いか

AGA治療を行えるのは、主に一般皮膚科、美容皮膚科、AGA治療専門クリニックの3種類です。一般皮膚科及び美容皮膚科では、主に皮膚トラブルが原因の抜け毛に対応しています。例えば、強いシャンプーや石鹸を使ったことによる皮脂不足や乾燥が原因の抜け毛であれば、一般皮膚科で対応が可能です。ただし、一般皮膚科と美容皮膚科では基本的な治療である投薬治療のみの場合がほとんど。投薬治療で改善が見込める軽度の症状であれば、一般皮膚科や美容皮膚科でも対応可能です。
より充実した治療を受けたい場合は、AGA治療専門クリニックが良いでしょう。AGA治療専門クリニックでは、皮膚科に比べて扱う薬の種類が豊富です。また、AGAに特化した高度な専門治療が受けられるのもポイント。投薬治療のほかにも、育毛メソセラピーやHARG療法といった治療も選択可能です。また、AGA治療専門クリニックの医師は、AGA治療に関するノウハウや実績も豊富。患者さん一人ひとりにあった治療内容を提案してもらえる点や、ノウハウや実績を持つ専門医師に診てもらえる点は、AGA治療専門クリニックならではのメリットです。

検査などの治療の流れ

AGA治療専門クリニックでの治療の場合は、まずは事前カウンセリングを行います。抜け毛や日々の状況を医師に伝え、治療についてのアドバイスを受けましょう。
治療では、まず頭皮の写真撮影をします。これは治療を行う中で経過を見ながら進めていくためです。それから、医師によって頭皮や頭髪の視診や触診が行われます。患者の状況を見た上で治療方法を決定。医師から治療内容などについての説明を受け、治療同意書にサインをします。治療内容によっては血液検査や血圧測定が行われます。
AGA治療では投薬治療が基本です。検査結果を見て患者に合わせた内服薬や外用薬が処方されます。通院が始まると、来院の度に写真撮影と医師の診察が行われ、頭皮や頭髪の状況や健康状態の確認などが行われ、薬が処方されます。

一般的な治療法

AGAの一般的な治療法は投薬治療です。内服治療の場合は、治療薬を家庭で服用します。主に処方される薬は、AGA治療薬として多く用いられるプロペシア、プロペシアに近い効能があるザガーロです。外用薬の場合は、血管拡張作用が主効能であるミノキシジルが処方されます。内服薬と外用薬を合わせて処方されるケースもあるでしょう。
投薬治療以外の最先端治療としては、グロースファクターという成長因子を頭皮に注入して毛根を活性化させるAGAメソセラピーがあります。痛みもなく数分程度で施術可能です。短期間で効果を時間できる場合も多く、注目を集めています。このほかにも、植毛や再生医療などの選択肢もあります。
AGA治療は程度や状況によって治療方法が異なるもの。自分に合った治療を選べるよう、AGAの専門知識を持った医師に相談すると良いでしょう。

一般的なAGA治療の費用

一般的なAGA治療の費用 AGA治療と一口にいっても、治療内容によってかかる費用には大きな差があります。治療を受けるに当たって、費用は大きなポイントです。一般的な治療である投薬治療をはじめ、注入療法、植毛の場合はどのくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。

内服薬での治療の費用

内服薬での治療では、処方された薬を毎日服用します。医療機関によってはオンライン診療も可能。手軽に治療を受けられるのもポイントです。
内服薬として処方されるのはプロペシアやザガーロが主な種類。処方される薬の種類によって異なりますが、プロペシア(フィナステリド)の場合は、月々4000~6000円、ザガーロ(デュタステリド)の場合は、月々8000~1万3000円が相場です。1種類だけ処方される場合もあれば、複数の薬を組み合わせて処方される場合もあり、薬の数の多さによって、かかる費用も変わります。

外用薬を使った治療の費用

AGA治療の外用薬としては、ミノキシジルが多く用いられます。ミノキシジルは血管を拡張することで、毛根にまで栄養を供給しやすくするための薬です。相場では月々5000~2万円。ミノキシジルはその濃度によって価格が異なります。ミノキシジルが配合された市販薬もありますが、医師が処方した薬の方が含有量を増やすことができます。

注入療法の費用

注入療法では、頭皮へ発毛因子を注入する治療がおこなわれます。主な注入療法は発毛メソセラピーとHARG療法の2種類。違いは用いる薬液と注入方法です。発毛メソセラピーでは、ミノキシジル、成長因子、コエンザイムQ10など、クリニックがブレンドした成分を、注射やダーマローラ、レーザーなどで注入します。一方、HARG療法では、日本医療毛髪再生研究会が定めたHARGカクテルを注射で注入するもの。これらの注入療法は、投薬治療と合わせて行われることがほとんどです。発毛メソセラピーの場合は、1回につき5~10万円、HARG療法の場合は、1回につき10万~20万円が相場となっています。

植毛の費用

職門治療では、自分の毛根を採取して毛が薄くなった部分に移植します。投薬治療による改善が見込めない、末期症状の場合は植毛治療が有効でしょう。後頭部に毛包が残っている状態であれば植毛は可能。植毛の費用は、1回につき50万~300万円です。費用は移植する毛包の数によって異なり、多く移植すればするほど、かかる費用も高額になります。

新しいAGA治療法

新しいAGA治療法 一般的な治療のほか、AGA治療には新しい治療法もあります。それが幹細胞再生治療とPRP毛髪再生治療。それぞれどのような治療なのかをご紹介します。

幹細胞再生治療

脂肪に含まれている幹細胞は、新しい血管や脂肪、毛髪の元になる細胞に変わることができるものです。頭皮の皮下組織の脂肪が少なくなると、脂肪前駆細胞の働きが悪くなってしまい、薄毛の要因のひとつになります。幹細胞再生治療では、専用機器を使ってお腹やお尻、太腿から採取した移植用の成熟脂肪細胞と幹細胞をさせ、頭皮に注入移植します。脂肪前駆細胞が活性化し、成長因子が分泌されて毛包幹細胞に作用します。その結果、毛髪が成長期へと移り、発毛が促される仕組みです。

PRP毛髪再生療法

血液中の血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用して、治癒力を高めることでAGAにアプローチする治療がPRP毛髪再生療法です。成長因子は、頭皮において毛髪の生成を促す役割を持っています。PRPとは多血小板血漿のことで、血小板を濃縮したもののこと。これを直接注入することで細胞の増殖を促進し活性化させて、毛母細胞の生成と成長を促します。PRP毛髪再生療法では、ヘアサイクルの乱れを改善させる効果も期待されています。

再生医療を用いたAGA治療の費用

再生医療を用いたAGA治療の費用 再生医療を用いたAGA治療は、一般的な治療と比べて高価です。幹細胞再生治療の場合は150万円程度、PRP毛髪再生療法の場合は16万円程度が相場です。なお、費用は手術内容や治療範囲、患者の状態によって異なります。クリニックによっても大きく差が出る場合もあります。高い費用がかかる治療となりますので、費用面も含めてよく医師と相談して治療を選択しましょう。

まとめ

まとめ AGA治療は一般的には投薬治療が基本。内服薬や外用薬が処方された場合、1万5000~3万円程度が月々の費用の相場となっています。投薬以外には注入療法や植毛、幹細胞再生治療やPRP毛髪再生療法といった新しい治療方法もあります。AGA治療は、専門クリニックで適切な治療を行うことがポイントです。費用面も含めて自分に合った内容の治療を選び、納得して治療に臨みましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療

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