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AGAおすすめ治療法3選!種別ごとにメリットとデメリットを解説

AGAおすすめ治療法3選!種別ごとにメリットとデメリットを解説

AGAは「男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)」という成人男性特有の進行性の脱毛症で、生え際や頭頂部の毛髪が薄くなるのが特徴です。近年では若年性のAGAが増えており、若い世代でも悩みのひとつになっています。AGAは、遺伝や男性ホルモンが原因になると言われていますが、どのような治療法があるのでしょうか。この記事では、AGAにおすすめの治療法3選と、自分に合うクリニックの選び方について解説していきます。

AGAの治療法別のメリット・デメリット

AGAの治療法別のメリット・デメリット AGAの治療法には、投薬治療植毛治療毛髪再生治療(注入治療)があります。

まず、多くの人にとってファーストチョイスとなるのが投薬です。AGAの進行抑制、発毛を促す効果が期待できます。薬の種類にもよりますが、おおむね3~6か月程度で効果が実感できるようなるでしょう。最大のメリットは、この3つの治療法の中で最も手軽に始めることができ、費用が安価であるという点です。ただし、人によって内服薬の副作用が強く出てしまい、治療が継続できないというケースもありえます。

植毛治療は、薄さが気になる部分に自毛または人工毛を頭皮に移植することで見た目を改善する治療です。自家植毛は自身の頭皮から移植するため、傷が残る可能性はありますが、定着すれば自然な髪の毛を取り戻すことができます。人工毛はナイロンなどの毛を植えるため、即時に見た目を取り戻すことができる反面、抜けても再生しないことや、伸びないので不自然になるというデメリットがあります。なお、植毛治療は、治療費が高額になることが多いようです。

毛髪再生治療は、注射器などを使って頭皮に治療薬を注入する治療法です。頭皮から直接注入するので比較的副作用が少なく発毛が促されるメリットがある反面、注入時の痛みや治療費が高額になることが大きなデメリットと言えるでしょう。

AGA治療は自費診療になるため、どの治療法を選択してもそれなりの金額がかかります。また、長期的に施術を行わないと結果が反映されないことが多いため、費用とその効果をよく考えていく必要があります。治療を始める前に、それぞれのメリット、デメリットをしっかりと把握しておきましょう。ここからは、それぞれの治療法について詳しく解説していきます。

治療法①:内服薬治療

治療法①:内服薬治療 内服薬治療とは、その名の通り薬を服用することで効果が期待できる治療方法です。

AGAの内服薬治療とは

2024年1月現在、AGA治療でよく使われる内服薬は以下の4種類です。

  • プロペシア
  • デュタステリド(ザガーロ)
  • ジェネリック医薬品フィナステリド錠
  • ミノキシジル(タブレット)

プロペシアの効果と副作用

プロペシアは、アメリカの製薬会社「メルク」が1997年に開発したAGA治療の内服薬で す。世界60か国以上で承認されており、日本でも初のAGA治療薬として厚生労働省から認可されています。AGAの進行を抑える有効成分「フィナステリド」が含まれており、脱毛因子を生み出す「ジヒドロテストステロン(以下、DHT)」を増殖させる原因となる酵素「5αリダクターゼⅡ型」を抑制する効果が高いのが特徴です。

プロペシアはヘアサイクルを正常にし抜け毛や薄毛の進行を抑える効果が期待できる反面、勃起不全や性欲の減退、精液量の減少といった男性機能の低下、肝機能障害、うつ症状などの副作用があると言われています。

デュタステリド(ザガーロ)の効果と副作用

ザガーロは、イギリスに本社を置くグローバル製薬企業「グラクソ・スミスクライン」が開発したAGA治療薬です。ザガーロの主成分である「デュタステリド」は前立腺肥大症の治療薬として使われていましたが、のちにAGA治療にも効果を発揮することがわかり、AGA治療薬として2015年に厚生労働省から認可されました。

ザガーロは、DHT増殖の原因となる「5αリダクターゼⅡ型」だけでなく「5αリダクターゼⅠ型」にも働きかけるため、プロペシアで効果が見られなかった症例に対応できることから注目を浴びています。しかし、重大な副作用として肝機能障害が挙げられており、吐き気や黄疸などの症状が確認されているほか、発症率は少ないものの性欲減退や勃起不全など男性機能の低下といった事例も挙げられています。

ジェネリック医薬品フィナステリド錠の効果と副作用

フィナステリド錠は、プロペシアのジェネリック医薬品です。FDAの承認を受けており、主成分「フィナステリド」を含有していることから、先発品であるプロペシアと同等の効果があるとされています。なお、副作用は頭皮のかゆみ、肝機能障害、勃起不全、性欲減退です。

AGA治療は長期にわたることが多いため、プロペシアを服用していた患者さんの中には安価なフィナステリド錠へ切り替える方もいます。なお、フィナステリド錠だけでなく、さまざまなメーカーから類似のジェネリック医薬品が販売されています。

ミノキシジル(タブレット)の効果と副作用

ミノキシジルには内服薬と外用薬があり、ミノキシジルタブレットは内服薬です。これまでに紹介した内服薬が薄毛や脱毛の進行を抑制するのに対し、ミノキシジルタブレットの主成分「ミノキシジル」には発毛および育毛を促す効果があるとされている点が大きな特徴です。ミノキシジルには血管を拡張させて血流を良くする効果があるため、発毛をつかさどる「毛乳頭細胞」へ栄養が行き渡るようになり、髪の毛の成長が促進されると言われています。

外用薬は塗布した部分の毛細血管を拡張させますが、内服薬はさらに太い細動脈を拡張するため、より発毛効果が実感しやすいと言われています。ただし、副作用に多毛症が挙げられており、内服を続けることで腕や足の毛まで濃くなってしまう可能性があります。また、ミノキシジルは循環器系に作用するため、動悸や息切れ、むくみといった症状だけでなく、健康状態が悪いと不整脈や狭心症を引き起こすことがあります。

なお、ミノキシジルの内服薬は一部のクリニックで処方していますが、副作用が大きいことからFDAはもちろんのこと、日本国内でも承認されていない薬です。通販や個人輸入で手に入るミノキシジル内服薬は、有効性および安全性が担保されていないためリスクがあります。個人の判断で使用するのは避けましょう。

治療法②:外用薬治療

治療法②:外用薬治療 外用薬治療とは、その名の通り塗り薬などを患部に直接塗布することで効果が期待できる治療方法です。

AGAの外用薬治療とは

2024年1月現在、AGA治療でよく使われる外用薬は以下の2種類です。

  • ミノキシジル(外用薬)
  • アロビックス

ミノキシジル(外用薬)の効果と副作用

先ほどご紹介したミノキシジルタブレットは内服薬でしたが、こちらは外用薬です。脱毛部分に直接塗布することで、有効成分「ミノキシジル」が毛根まで届き、毛母細胞を増加させて発毛を促進したり、ヘアサイクルを整えて育毛を促してくれます内服薬に比べて効果が劣ると言われていますが、塗布部位のかゆみ、ニキビといった副作用が少ない点が魅力です。

なお、ミノキシジルの外用薬は厚生労働省に認可されているため、クリニックで処方してもらえる以外に、濃度5%以下であればドラッグストアなどでも購入することができます。

アロビックスの効果と副作用

アロビックスは、脱毛部分に直接塗布することで薄毛の改善が期待できる外用薬です。主成分「カルプロニウム塩化物」には血管を拡張する効果があり、血流を促進することで育毛や発毛が期待できると言われています。なお、アロビックスはフロジン液のジェネリック医薬品になるため、比較的安価で入手できる点も魅力です。

ミノキシジルに比べて作用は穏やかですが、副作用の発現率が低いためミノキシジルが合わない方でも使用できます。なお、主な副作用は、塗布した皮膚の赤みやかゆみのほか、発汗や発熱、悪寒、吐き気などです。

治療法③:植毛治療

治療法③:植毛治療 植毛治療とは、薄毛が気になる部分に自身の髪の毛や、代替品を直接植え付けて見た目を改善する施術です。

AGAの植毛治療とは

薬を使った育毛や発毛の治療の場合、「必ず生えてくる」という保証がないため、治療中に不安を感じる方が少なくありません。その点、植毛の場合は1本ずつ地肌に植えていくため、施術後は確実に毛のある状態になります。 しかし、植毛治療はメリットだけではありません。まず、薬剤を使ったAGA治療に比べて治療費は高額です。また、外科的な手術になるため、傷痕が残るなどの体への負担があります。そして、植毛を行った箇所には毛が生えますが、それ以外の部分のAGAが進行しなくなるわけではありません。そのため、並行して薬剤によるAGA治療が必要になったり、植毛した毛が定着しなかったりする可能性があるといった点がリスクとして挙げられます。どちらの植毛を行ったとしても、薬を使ったAGA治療に比べるとリスクの高い治療方法と言えるでしょう。

自毛植毛と人口植毛の違い

AGAの植毛治療には、主に自分の後頭部から移植する「自毛植毛」と、ポリエステルなどで作られた人工毛を移植する「人工植毛」があります。どちらも毛を頭皮に植えるという点は同じですが、その方法や効果、副作用が異なります。

現在、国内でAGAの治療として行われている植毛は「自毛植毛」がほとんどです。自身の後頭部などから毛包細胞ごと採取して移植するため、定着さえしてしまえば抜けても再び生えてくる髪の毛を取り戻すことができます。ただし、しっかりと生えそろうまでに1~1年半ほどかかるため、長期的に考えていく必要があるでしょう。また、施術の方法によっては移植元の後頭部に強い痛みを感じることがあります。

人工植毛の場合は人工的に作られた毛を数百本単位で植える作業になるため、移植する部分にだけ配慮すればよくなります。ただし、人工毛の場合は伸びることも、抜け落ちたあとに改めて生えてくることもありません。そのため、同じ見た目を長期的に維持するためには、毛を追加するなどの定期メンテナンスが必要になります。

自毛植毛の効果と副作用

自毛植毛の場合、自身の後頭部などから移植するため自然な雰囲気になり、定着すればほかの部分と同様に成長する毛を取り戻すことができます。しかし、自分の頭部で毛が残っている部分から毛根部分の皮膚組織をまるごと切り取って移植するため、切り取った箇所に傷が残ってしまうことがあります

人口植毛の効果と副作用

人工植毛の場合は人工的に作られた毛を数百本単位で植える作業になるため、移植する部分にだけ配慮すればよくなります。人工植毛の場合、自分の好きな長さや本数を移植することができるため、施術後すぐから「薄毛を隠したい」という希望を叶えることができます。しかし、体にとって異物と認識されることがあり、頭皮の状態が悪化したり、炎症を起こして膿んでしまったりといった「拒絶反応」を起こしてしまうことがあります。アメリカでは拒絶反応の高さから、人工毛の移植が法的に禁止されているほどです。

治療法④:毛髪再生治療(注入治療)

治療法④:毛髪再生治療(注入治療) 「毛髪再生治療」は注射器などで成分を注入し、直接細胞にアプローチする比較的新しい治療方法です。

AGAの毛髪再生治療とは

毛髪再生治療は、直接頭皮の細胞にアプローチする手法です。 さまざまな成分をブレンドした薬を頭皮に注入したり、新しい皮膚や血液などの元になる「幹細胞」を培養して頭皮に注入したりすることで、髪を作る細胞の活性化を促してヘアサイクルを整えることができます。クリニックによって取り扱っている治療法は異なりますが、メソセラピーやHARG療法などがあります。

メソセラピーの効果と副作用

メソセラピーとは、注射などを使って有効成分を体内に注入する医療行為を指します。従来は美容目的の施術に使われていましたが、AGA治療にも効果を発揮することがわかり、2000年代から徐々に取り入れられるようになりました。注入する薬剤はクリニックによって異なり、薄毛や抜け毛に有効な成分、成長因子、栄養成分などです。注入方法は、注射器だけでなく、細い針の付いたローラー、電気刺激や炭酸ガス、レーザー照射などがあります。なお、従来は注射器が主流でしたが、痛みが強いことから、近年は注射器を使わないクリニックが増えてきています。

メソセラピーは注入する薬剤によって効果が異なっており、プロペシアやザガーロが含まれているならAGAの進行を抑えてくれ、ミノキシジルが含まれている場合は発毛を促します。なかでも注目を浴びている成分が「成長因子」です。成長因子を定期的に注入することで、髪本来の成長力を取り戻すことができると言われています。

なお、内服薬に比べて副作用が少ないため、持病や体質が原因で投薬治療が受けられない人も施術ができる点と、定期的に施術するだけで十分な作用が期待できることから人気があります。注入するのが体に害のない成分ということもあり、重篤な副作用がない点も大きなメリットです。ただし、クリニックによって配合が異なるため、効果が一定ではないという点がデメリットと言えるでしょう。

HARG療法の効果と副作用

HARGは、HARGカクテルと呼ばれる薬剤を頭皮に直接注入することで、自然に髪の毛が生えるようになる治療法です。人間の組織を作る「幹細胞」と幹細胞から抽出された150種類以上の成長因子を注入して毛包を蘇らせるため、3か月程度で髪の成長力を取り戻すことが可能です。 一般的に、投薬治療は薬を服用し続けないと効果が続きませんが、HARGは一定期間治療したのち、年に1~2回のメンテナンスを受けることで毛髪を維持できます副作用は特にありませんが、内服治療や外用薬治療に比べると一時的な治療費が高額になる点がデメリットです。

AGA治療で後悔しないクリニックの選び方

AGA治療で後悔しないクリニックの選び方 AGA治療にはさまざまな方法があり、クリニックによって受けられる治療が異なります。AGA治療で後悔をしないためには、以下5つの点に気を付けてクリニックを選びましょう。

効果的な治療薬や治療方法があるクリニックを選ぶ

AGA治療で最も効果があると言われているのは、内服薬と外用薬の併用です。しかし、AGAの進行度合いによっては、投薬だけでなく、植毛治療や毛髪再生治療が有効な場合もあります。そのため、さまざまな治療薬や治療法から選べるような幅広い対応をしているクリニックを選ぶのがおすすめです。

通いやすい場所にあるクリニックを選ぶ

AGA治療は、月に1回程度のペースで長期間にわたって通院する必要があります。また、いくら治療費が安くても、通いにくいと足が遠ざかってしまいがちです。そのため、自宅から近い、通勤や通学の帰り道にあるなど、利便性を考えて決めると良いでしょう。併せて営業時間も確認しておくと良いかもしれませんね。

経験があり信頼できるクリニックを選ぶ

AGAは、進行度合いによって適した治療法が変わります。また、必ずしも「薄毛=AGA」とは限りません。そのため、経験があり信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。なお、医師や看護師の対応や病院の雰囲気などでわかることもあるため、口コミなどの評判を参考にするのもおすすめです。

無理なく継続できる費用プランのあるクリニックを選ぶ

AGA治療は自費診療のため、クリニックによって価格が大きく異なり、2倍ほどの差がつくこともありえます。初回限定で安く施術できるようなプランが提示されていても、継続料金は高額というケースもありえるので注意しましょう。 AGA治療は効果が出るまで最低でも半年から1年、長いとそれ以上通院する必要があるため、無理なく継続できる料金であることも重要です。複数か月分の治療薬をまとめて購入すると割引になる、懐具合に合わせて複数プランを提示してくれるなど、経済的な配慮をしてくれるようなクリニックもあるので、選ぶ際は料金の面もしっかりと検討しましょう。

オンライン診療対応のクリニックが通いやすい

従来は対面診療が一般的でしたが、近年ではオンライン診療に対応しているAGA専門のクリニックが増えてきています。近くに専門クリニックがない、忙しくて通院が難しいという方は、オンライン診療に対応しているクリニックを選ぶのも良いでしょう。

まとめ

まとめ 今回は、AGA治療の種類やクリニックの選び方について解説しました。AGA治療には、内服薬、外用薬、植毛、毛髪再生治療など複数の選択肢があります。AGAの進行状況だけでなく、患者さんの体の状態や希望によって選ぶ治療方法が異なるため、自分に最適な方法を選択できるように事前に知識を付けておくと良いでしょう。AGA治療は長期にわたるため、通いやすく納得いく治療ができるクリニックと出会えると良いですね。

参考文献

この記事の監修歯科医師
金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療

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