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AGA治療薬は何がいい?6種類の治療薬と選び方を紹介

AGA治療薬は何がいい?6種類の治療薬と選び方を紹介

AGA(男性型脱毛症)に対し、近年ではさまざまな治療薬が出てきているのをご存じでしょうか。今回はAGAの治療法にフォーカスし、治療薬を選ぶポイントなどを紹介します。より良い治療法選択のためにぜひ参考にしてください。

AGA治療薬とは

AGAの治療薬はどのような症状に対して効果を発揮する薬なのでしょうか。ここではAGA治療薬全般について説明します。

​​AGA治療薬とはどのような症状を治療するお薬ですか?
基本的には抜け毛予防か発毛促進のどちらかの目的で治療薬を選択します。AGAは毛髪が少なくなり薄毛になるものですが、全体の毛量減少原因がAGAなのかそれ以外の円形脱毛症や甲状腺機能などの疾患なのかを適切に見極め治療薬を選択します。
AGA治療薬の外用薬と内服薬の違いを教えてください。
外用薬と内服薬の違いを説明するために、AGAになる原因を簡単に説明します。AGAの患者さんの毛乳頭細胞は、DHTという悪玉脱毛ホルモンによるダメージを与えている状態です。DHTが生成されると太くてしっかりとした正常な毛が生えてくることが妨げられ、毛髪の成長も止まってしまいます。そのため、AGAの治療ではDHTの生成を抑える作用のある内服薬を服用することで治療を行うのが一般的です。一方外用薬では、発毛のために必要な毛母細胞の活性化や、発毛と抜け毛のヘアサイクルの正常化が期待できます。内服薬に比べると外用薬のみでの発毛作用はやや弱いですが、副作用が少ないというメリットがあります。
AGA治療薬には、どのような効果がありますか?
DHTの生成を抑制したり、毛母細胞を活性化させたり、血行を促したりすることで、結果的に発毛の促進や抜け毛の減少につながります。

6種類のAGA治療薬と効果

6種類のAGA治療薬と効果 多くの種類があるAGA治療薬ですが、ここでは代表的な薬を6つ紹介します。それぞれ作用や副作用が異なりますので、治療薬を選ぶ際の参考にしてください。

代表的なAGA治療薬を教えてください。
内服薬ではプロペシア、デュタステリド、フィナステリド、ミノキシジルなどがあります。ミノキシジルには外用薬もあり、そのほかアロビックスという外用薬もあります。
「プロペシア」の効果と副作用を教えてください。
プロペシアは厚生労働省が認可しているAGA治療薬で、一般的に広く使われている内服薬です。DHTを生成する、Ⅱ型5αリダクターゼという酵素の働きを抑え、薄毛や抜け毛を抑制します。副作用として、性欲の減退や肝機能の低下が挙げられます。薬の飲み合わせによって、そのほかの副作用が出ることもあるため、処方前に必ず医師に常用薬の有無を伝えましょう。
「デュタステリド(ザガーロ)」の効果と副作用を教えてください。
デュタステリドも厚生労働省からの認可を受けた内服薬です。基本的な作用はプロペシアと同様ですが、デュタステリドではⅡ型に加えⅠ型の5αリダクターゼの働きも抑制するため、プロペシアよりも治療作用が強力だといえます。作用が強い分プロペシアよりも副作用が強く出る場合があり、主な副作用として性欲減退のほかに勃起不全や精液減少があります。
「ジェネリック医薬品フィナステリド錠」の効果と副作用を教えてください。
フィナステリドは、プロペシアの後発品(ジェネリック医薬品)であり、プロペシアに含まれるフィナステリドが含まれた錠剤です。ジェネリック医薬品なので、プロペシアよりも低価格で処方してもらうことができます。基本的に考えられる副作用はプロペシアと同様です。
「ミノキシジル(外用薬)」の効果と副作用を教えてください。
ミノキシジルには血管を拡大させる作用があります。血流を促すことで発毛環境の整備が期待できます。外用薬の場合は薬の濃度が重要です。たくさん塗ったからといって発毛作用が上がるわけではないため、医師の指導のもと用法用量を守って使用しましょう。基本的にAGA治療薬は男性ホルモンに働きかける薬が多いですが、ミノキシジルは血管に働きかける薬であるため、副作用がこれまで紹介してきたものとは異なります。かゆみや発疹、フケなどの皮膚的な副作用が主となります。
「ミノキシジル(タブレット)」の効果と副作用を教えてください。
作用としては外用薬のミノキシジルと同様ですが、内服薬の方が働きが強いです。ただし、その分副作用も強く、頭痛やめまい、動悸、吐き気などを催す場合もあるので、副作用が出た場合は速やかに使用を停止し、医療機関を受診しましょう。
「アロビックス」の効果と副作用について教えてください。
ミノキシジルと同様に血流の促進を目的として使用する外用薬です。頭皮の発毛環境を良くすることで抜け毛を防ぎ、毛髪の発生や成長が期待できます。主な副作用としては、血流が促進されることによる発汗や悪寒、かゆみなどです。

AGA治療薬の選び方

さまざまな薬があることは分かっていただけたと思いますが、その中からどのようにして治療薬を選択すれば良いのでしょうか。ここでは、AGA治療薬選択のポイントについて紹介します。

AGA治療薬の選び方を教えてください。
まずは薄毛の原因に応じて選択することが大切です。始めにも触れましたが、抜け毛が多くて薄毛になっているのか、発毛がないから薄毛になっているのかでは適切な治療薬が異なります。原因が複数ある場合、1つの薬では十分な効果が出ないこともあります。薬を組み合わせたり、生活習慣を見直したりしながら改善させていきましょう。また、自分の体質に合っているかどうかをチェックすることも大切です。体質的に副作用が出やすい人や持病との兼ね合いで使えない薬がある方もいるので十分注意してください。最後に、価格帯もよくチェックしておくと良いでしょう。AGA治療は自由診療です。無理なく続けられる範囲の薬を選ぶことも大切です。
AGA治療薬で後悔しないポイントを教えてください。
先述したポイントを抑えて治療薬を選ぶためには、クリニックで薬を処方してもらうのが良いでしょう。AGA治療薬の中には市販されていて手軽に買えるものもありますが、短期間で最大限の効果を期待するのであれば医師の診察を受けた上で治療を始めることをおすすめします。

AGA治療のための毛髪再生治療(注入治療)について

AGA治療のための毛髪再生治療(注入治療)について AGA治療にはこれまでの内服薬と外用薬の治療のほかに再生医療を利用した治療もあります。ここではAGAの人に行う毛髪再生治療について紹介します。

AGA治療のための毛髪再生治療(注入治療)とはどのような治療法ですか?
人体の中には、ほかのあらゆる細胞に変身できる特性を持つ幹細胞という細胞があります。毛髪再生治療では、この幹細胞を利用して毛髪を生成する細胞を活性化させます。患者さん自身から採取した幹細胞を頭皮に注射するもので、入院などは必要なく日帰りで受けられます。
毛髪再生治療(注入治療)がもたらす発毛効果について教えてください。
毛髪再生治療を行うことで、毛髪の元になっている毛包幹細胞という細胞を活性化することができます。それにより、ヘアサイクルの休止期に入っていた毛髪を成長期へと発展させることが期待できるのです。通常のヘアサイクルへ戻し、抜け毛があってもその分新しく発毛があるという正しい状態へ導くことができます。
毛髪再生治療(注入治療)には副作用はありますか?
毛髪再生治療はまだ新しい治療法であるため、副作用がはっきりと分かっていないのが現状です。とはいえ、再生医療を取り入れたAGA治療が進んできているのは事実なので、毛髪再生治療を検討する際には受診したクリニックで副作用などについてもよく確認しておくと良いでしょう。

編集部まとめ

いかがでしたか。AGAの治療薬はたくさんあるので、何が自分に合っているのか分からずに悩む人も多いでしょう。事前に自分である程度の知識を得ることも大切ですが、医療機関を受診してしっかりと薄毛の原因を診断してもらうことが重要です。日本ではAGAは珍しくない疾患です。AGAは放置しておけばどんどんと進行してしまうので、気になりだしたら早めに受診して治療を始めましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療

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