注目のトピック

再生医療

AGA治療では初期脱毛が起きる?対処法や各治療法についても解説します

AGA治療では初期脱毛が起きる?対処法や各治療法についても解説します

日本人でも多くの人が悩む薄毛の原因は男性ホルモンの影響によるAGAがほとんどです。昨今では、専門クリニックでAGA治療を受ける人も増えてきました。AGA治療として薬を服用した場合、飲み始めて少ししてから抜け毛が増えたと感じる場合があります。それがAGA治療における初期脱毛です。薄毛改善のための治療で毛が抜けてしまうのは不安になるものです。初期脱毛についての正しい知識を身につけ、安心して治療に臨みましょう。

AGAについて

AGAについて 近年ではよく聞かれるようになったAGAという言葉。そもそもAGAとは何なのでしょうか。AGAの仕組みや原因、分類について解説します。

AGAの原因は何ですか?
AGAとはAndrogenetic Alopeciaの略で、日本語では男性ホルモン型脱毛症と呼ばれます。その名の通り、男性ホルモンの作用によって起こる脱毛症です。 男性ホルモンのテストステロンから、5αリダクターゼという還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)という脱毛ホルモンが作られます。このDHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合すると、毛髪が太く成長する前に抜け落ちてしまうサイクルを繰り返すことになります。十分に成長できなかった毛髪が増えることで、薄毛が目立つようになるのがAGAの仕組みです。 AGAは遺伝的要素や加齢など、複数の原因が絡んで発生する自然現象です。
AGAの分類について教えてください。
AGAには薄毛の進行度によって判定される「ハミルトン・ノーウッドの分類」という指標があります。程度が軽い順にⅠ型からⅦ型までに分けられています。また、前頭部の生え際から髪が後退するM型と、頭頂部から薄毛になるO型にも大別されています。 Ⅰ型は初期症状。前頭部の生え際がM字型に後退しはじめた状態です。これが進むとⅡ型となり、抜け毛が増えてM字が深くなります。Ⅲ型は、前頭部の後退が進み、局所的に肌が露出する場合もあります。Ⅳ型は、前頭部だけでなく後頭部のO型もやや広がる段階。Ⅴ型ではさらに進行し、前頭部と頭頂部の露出が繋がりそうなほど範囲が広がります。Ⅵ型では、前頭部と後頭部の薄毛部分が横と後方に拡大します。Ⅶになると、前頭部と後頭部の薄毛部分が繋がり、さらに側頭部の毛量も減ってきた状態となります。

AGA治療における初期脱毛

AGA治療を受け始めて少し経ったときに、毛が抜ける現象が起きることがあります。これが初期脱毛です。薄毛改善のための治療なのに毛が抜けてしまうと不安になる方も多いでしょう。しかし過度に不安を感じて間違った対処をしてしまってはいけません。初期脱毛について正しく理解して治療に臨みましょう。

AGA治療における初期脱毛とは何ですか?
AGA治療における初期脱毛とは、主に治療薬のミノキシジルを使ったあと、一時的に抜け毛が増加する現象のことです。髪の毛が抜けてしまうと不安になってしまいますが、これは治療の一過程であり、心配はいりません。むしろ、上手く薬が作用している印であるとも言えるでしょう。 ミノキシジルにはヘアサイクルを調整して、毛包を休止期から成長期へと促進させる作用があります。細くて弱々しい髪に、太く健康な髪が取って代わることで、薄毛の改善が期待できます。健康な毛髪に移行する際、毛根内に残っていた古い髪が押し出されることで、一時的に抜け毛が見られることがあり、これが初期脱毛の正体です。健康な毛髪に変わるには必要な段階と言えるでしょう。
初期脱毛がひどい場合はどのように対処すれば良いですか?
個人差はありますが、初期脱毛は使用開始から約2週間~8週間後に起きることが多いのが特徴。長くても3ヶ月程度で初期脱毛は治まります。人によって6ヶ月~9ヶ月後に起きる場合もあります。脱毛の量も若干薄くなる程度で、あまり多く抜けるわけではありません。長期間脱毛が続く場合や、脱毛の量が多い場合など、不安な点がある場合は、専門医に相談しましょう。 自分でできる初期脱毛の対処法としては、まずは生活習慣の見直しが挙げられます。栄養バランスの取れた食事、適度な睡眠と運動、ストレスを溜めない生活は、健康な毛髪の育成には重要なポイントです。また、過度のアルコールやタバコも避けましょう。また、頭皮マッサージで血流を良くするのもおすすめです。毛根に栄養を行き渡らせるには血流を良くすること。寝る前やお風呂の際に、頭皮を優しくマッサージすると良いでしょう。 初期脱毛が気になった場合に、市販の育毛剤を過度に使用してしまう人もいますが、これはおすすめできません。効果がない薬を使っても、かえって頭皮環境を悪化させてしまうものです。不安な点は医師に相談することをおすすめします。
初期脱毛が起きやすいAGA治療の種類を教えてください。
初期脱毛が起きやすいのは治療薬としてミノキシジルを使用した場合です。ミノキシジルには内服薬と外用薬がありますが、どちらを使用した場合でも初期脱毛が起きる可能性があります。内服薬の方が比較的強く初期脱毛が起きる傾向があると言われています。 同じくAGA治療薬として用いられるものには、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)があります。これらを使用した際にも初期脱毛が起きる可能性はありますが、発生する可能性は非常に低いとされています。

幹細胞再生治療によるAGA治療

幹細胞再生治療によるAGA治療 新しいAGA治療方法のひとつが幹細胞再生治療で、脂肪に含まれている幹細胞の働きに着目したものです。ここでは幹細胞再生治療のメカニズムや注意点をご紹介します。

幹細胞を利用したAGA治療のメカニズムを教えてください。
幹細胞再生療法は、患者自身の脂肪から取り出した脂肪幹細胞を頭皮に注入することで、機能不全になった毛包幹細胞を刺激する治療法です。この方法では、活動を停止していた毛包幹細胞を再び活動させ、ヘアサイクルの不調を整え、毛の成長を促進します。皮下脂肪から得られた脂肪幹細胞が頭皮に注入されると、その幹細胞が脂肪前駆細胞を活性化させます。これら脂肪前駆細胞が分泌する成長因子によって、毛包幹細胞が活性化し、毛包の機能が回復し、ヘアサイクルが正常化されるというのが、この治療の基本的な仕組みです。 実際のプロセスでは、まずは患者自身の腹部や臀部から脂肪幹細胞を採取し、これを培養します。その後、培養された脂肪幹細胞を注射器や特別な医療器具を使用して頭皮に注入する手順を取ります。
幹細胞再生治療でAGA治療する際の注意点はありますか?
幹細胞再生治療は新しい治療方法であり、治療を受けられる医療機関が限られています。したがって、希望してもすぐに治療ができるとは限りません。 また、副作用や安全性は完全に判明していないのも注意点のひとつです。幹細胞再生治療には副作用がほぼ見られず、ごくまれに痒みや発疹が現れる程度です。治療には国の認可が必要なため、安全性についても一定の基準はクリアされていると判断できます。一方で、新しい治療方法であるがゆえ、まだ研究段階であることも事実です。術後の身体にどのような影響を及ぼすか完全に解明されてはいません。施術を希望する場合は必ず専門医療機関に相談の上、施術にともなうリスクの説明を受けましょう。

PRP再生医療によるAGA治療

幹細胞再生治療と同様に、新しい治療方法として注目されているのがPRP毛髪再生医療です。血小板の作用を利用してAGAにアプローチする方法で、ヘアサイクルの乱れを改善させる効果も期待されている治療法です。PRP毛髪再生医療のメカニズムや注意点をご紹介します。

PRPを用いたAGA治療のメカニズムを教えてください。
血液中の血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用して、治癒力を高めることでAGAにアプローチする治療がPRP毛髪再生療法です。成長因子は、頭皮において毛髪の生成を促す役割を持っています。PRPとは多血小板血漿のことで、血小板を濃縮したもののことを指します。これを直接注入することで細胞の増殖を促進し活性化させて、毛母細胞の生成と成長を促します。PRP毛髪再生療法では、ヘアサイクルの乱れを改善させる効果も期待されています。
PRP再生医療でAGA治療する際の注意点はありますか?
リスクや副作用については、自身の細胞を注入する治療なのでアレルギー反応が起こる可能性は低いのが特徴です。ただし、まれに腫脹や発赤が1週間以上続く可能性があります。施術後注入箇所に数分から数時間程度、赤みが続く可能性があります。施術の際には、個人差はありますが多少の出血が伴います。また、毛根が消失している場合は効果が期待できません。不安な点などがある場合は、担当医に相談しましょう。

編集部まとめ

AGA治療でミノキシジルを使用した際、初期脱毛が現れることがあります。AGA治療で毛が抜けてしまうと不安に感じる人も多いのですが、これは治療が上手くいっているサインです。新しい健康な毛髪に生え変わる過程で、古く弱い毛髪が抜け落ちているものです。必要以上に不安にならなくても大丈夫です。また、AGA治療には再生医療を用いた治療法もあります。自分に合った治療法を選択しましょう。また、不安な点は事前に医師に相談の上、納得して治療に臨むことが大切です。

参考文献

この記事の監修歯科医師
金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療

記事をもっと見る

注目の記事

RELATED

PAGE TOP