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再生医療でも拒絶反応は起こるの?再生医療のメリットやデメリットについて解説

再生医療 拒絶反応

再生医療でも拒絶反応は起こるのでしょうか? 本記事では、再生医療と拒絶反応について以下の点を中心にご紹介します。

  • 拒絶反応とは
  • 再生医療は拒絶反応が少ないのか
  • 肝臓の再生医療のメリット・デメリット

再生医療と拒絶反応について理解するためにもご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

そもそも拒絶反応とは?

そもそも拒絶反応とは?

拒絶反応は、移植された臓器が、体内の免疫系によって異物として認識され、攻撃される現象のことです。拒絶反応は、異種の組織や細胞を認識し、攻撃するための自然な免疫反応であり、本来は感染症などから体を守るための大切な機能です。しかし、移植手術においては、この免疫反応が望ましくない状況で発生するため、医療的な対策が必要です。
拒絶反応の程度やタイプにはいくつか種類があり、急性拒絶反応と慢性拒絶反応が一般的に認識されています。急性拒絶反応は、移植直後から数週間以内に発生し、急速に臓器に対する攻撃が進行します。慢性拒絶反応は、より長期間にわたり、ゆっくりと臓器に損傷を与える傾向があります。
移植手術では、拒絶反応を抑制し臓器の受け入れを促進するために、免疫抑制薬などの薬物療法が行われます。また、定期的な組織検査や血液検査を通じて、拒絶反応の兆候や症状を監視し、早期に対処することが重要です。

再生医療は拒絶反応が少ない

再生医療は拒絶反応が少ない

通常、他人の細胞から作成された細胞や臓器は、受け取り側の免疫系によって異物として認識され、拒絶反応が起こることがあります。しかし、再生医療は自分自身の細胞を利用するため、体がそれを「異物」とみなすことが少なく、拒絶反応のリスクが軽減されます。

幹細胞とは

幹細胞とは

幹細胞は再生医療分野で注目されており、傷ついた組織の修復や機能の回復に活用されています。幹細胞について以下で詳しく解説していきます。

ES細胞

ES細胞は、受精卵から採取される細胞です。ES細胞のメリットは、ほぼ無限に増殖する能力と、多様な細胞への分化潜在能力です。また、ES細胞は体のさまざまな部位に変化し、損傷した組織や臓器を修復するために活用されています。 しかし、これらの細胞は、受精卵から取得されるため、本来は将来の人間として誕生する可能性がある生命から採取されたものです。この点について倫理的な議論が存在し、ES細胞の使用には慎重な検討が必要です。

iPS細胞

iPS細胞は、ES細胞と同じ多様な細胞への分化能力を持つ細胞ですが、その特徴は異なります。iPS細胞は、倫理的な問題を回避し、拒絶反応のリスクを低減させるために、誰でも既に持っている線維芽細胞から作成されます。また、患者固有のiPS細胞を使用することで、拒絶反応が生じにくいとされています。 しかしデメリットとして、癌化のリスクが指摘されています。iPS細胞は遺伝子操作によって作成された細胞であるため、細胞内で不安定な遺伝子変異が発生する可能性があります。現在、この問題に対する解決策が研究されており、安全性向上に努力がなされています。

肝臓の再生医療のメリット

肝臓の再生医療のメリット

ここでは、肝臓の再生医療のメリットを詳しく解説していきます。

多くの治療実績

幹細胞治療は、多くの病気やけがに対する治療法として幅広く実績を積み重ねています。例えば、患者さん自身の血液から抽出した血小板を加工し、患部に注射することで、痛みや炎症を効果的に抑える治療が行われています。脊髄損傷への治療では、患者さん自身の骨髄液から採取した幹細胞を用いた治療も進化しています。また、広範な深いやけどの治療においても、自身の皮膚細胞を培養して利用する技術が適用されています。 これらの治療法は、一部の例ではありますが、特に脂肪由来の幹細胞治療においては、多くの病気や疼痛に対する治療実績が確立されています。

副反応が少ない

再生医療の大きなメリットは、治療に伴う副作用が少ないことです。患者さん自身から採取した幹細胞を培養し、治療箇所に移植するため、免疫拒絶反応などの副作用が発生する可能性は非常に低いとされています。この個人の細胞を利用するアプローチにより、体内への適合性が高まり、安全性が向上します。さらに、再生医療は通常の薬物療法や外科手術に対して、副作用や感染症などの合併症のリスクが著しく低いとされています。これにより、治療を受ける際に不安やリスクを最小限に抑えつつ、健康な未来へ向けて前進できるのです

肝臓の再生医療のデメリット

肝臓の再生医療のデメリット

ここでは、肝臓の再生医療のデメリットを詳しく解説していきます。

効果を感じるまでに時間がかかる

再生医療は、効果やその持続期間に患者さんの状態や治療方法によって異なることがあります。したがって、治療後に即効性を期待することは難しいとされています。この個人差は、再生医療の特性や治療対象の疾患に関連しており、患者さんの病状や体質、治療プロトコルによって影響を受けます。したがって、再生医療を受ける際には患者さん自身や医師とのコミュニケーションが重要であり、効果を感じるまでにかかる時間やその期待値を正しく理解する必要があります。

保険適用外で高価

再生医療は保険適用外の自由診療であるため、治療費が高額になるというデメリットが存在します。患者さんにとって、治療のために多額の費用を負担しなければならないことは悩ましい側面です。しかし、再生医療のメリットとして、入院や長期の薬物療法を必要とせず、手術や投薬に対して体への負担が少ないことが挙げられます。 このような治療費の高額さは、患者さんが再生医療を選択する際に考慮すべきポイントです。

まとめ

まとめ

ここまで再生医療と拒絶反応についてお伝えしてきました。 再生医療と拒絶反応の要点をまとめると以下の通りです。

  • 拒絶反応とは、移植された臓器が、体内の免疫系によって異物として認識され、攻撃される現象のこと
  • 再生医療は自分自身の細胞を利用するため、拒絶反応が少ない
  • 再生医療は、効果やその持続期間に個人差がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

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