あなたは乳歯歯髄幹細胞について聞いたことはありますか?
実は乳歯歯髄幹細胞を培養したときにできた上清液がAGA治療に効果があると期待されています。
AGA治療といえば薬物療法が主流になっていますが、「本当に効果があるのか」「副作用はないか」といった不安を抱えたことはありませんか。
一方で乳歯歯髄幹細胞培養上清液は副作用が少ない特徴を持ち、細胞を活性化させる目的の治療であるためAGAに対して高い治療効果があると注目されている毛髪再生治療法です。
この記事では乳歯歯髄幹細胞の特徴・効果・AGAの原因や治療の流れを解説します。もし、薄毛に悩んでいるのであれば治療の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
乳歯歯髄幹細胞培養上清液の特徴や効果
- 乳歯歯髄幹細胞培養上清液とはどのようなものですか?
- 乳歯歯髄幹細胞上清液とは、乳歯の歯髄を細胞培養し、遠心分離した際に得られる上清液です。
遠心分離によって不純物が取り除かれた上清液は質の高い生理活性物質が豊富に含まれていることが特徴で、個体差がなく感染リスクが少ない利点があるため非常に汎用性が高いといわれています。また、上清液には細胞培養した際に分泌された数百種類以上のサイトカイン・エクソソーム・ケモカイン・成長因子などが含まれており、これらは体内の細胞に直接作用し、機能が低下した細胞の機能を改善することができます。
さらに周囲の細胞が自ら成長因子を分泌するようになる拡散効果もあり、細胞の活性化の連鎖反応が起こるといえるでしょう。一言でいえば、乳歯歯髄幹細胞上清液は細胞の栄養ドリンクと表現できるかもしれません。
- 乳歯歯髄幹細胞培養上清液はAGAに効果が期待できるのですか?
- AGAに効果が期待できると考えられています。前提として髪の毛の成長には毛根にある「毛母細胞」が重要な役割を担っているのですが、AGAになると毛母細胞がうまく働きません。
理由は過剰な男性ホルモンの影響とAGAでは頭皮の血流が低下しており、毛母細胞に栄養が行き渡らなくなることで細胞が弱ってしまうからです。ですが、乳歯歯髄幹細胞培養上清液を頭皮に直接注入することで数百種類以上の生理活性物質が毛母細胞を直接活性化するだけでなく、周囲の細胞が成長因子を分泌するようになることで栄養供給が安定化されるようになります。
栄養不足の髪の毛に栄養を与えて元気になるイメージでしょうか。乳歯歯髄幹細胞培養上清液は弱った毛母細胞や周辺の細胞を活性化させるためAGAに効果が期待できるといえるでしょう。
- 乳歯歯髄幹細胞培養上清液によるAGA治療の流れを教えてください。
- 治療の流れは以下の通りです。
- 問診票記入・カウンセリング・写真撮影
- 事前検査(血液検査など)
- 治療
- 定期的な通院
まず問診票・カウンセリング・写真撮影で頭皮の状態を専門の医師が把握します。事前検査では血液検査を実施し、肝機能・腎機能など健康状態を確認することで治療しても問題ないか判断します。
なお、医院によっては遺伝子検査や毛髪ミネラル検査などのAGAに対する専門的な検査を実施してくれるところもあるそうです。事前検査で問題がなければ治療を開始、定期的な通院で患者さんの経過を診ていくことになるでしょう。
乳歯歯髄幹細胞培養上清液の保険適用や費用
- 乳歯歯髄幹細胞培養上清液によるAGA治療はどこで受けられるのですか?
- AGA治療を実施している一部の病院で受けられます。専用の医療機器を使って施術する治療になるため、導入している医療機関は限られています。事前にインターネットで再生医療を実施している医療機関を調べてから受診されるとよいでしょう。
- 保険は適用されますか?
- AGAは厚生労働省から命に関わる疾患ではないとみなされているため保険適用はされません。薄毛の治療で保険適用されるのは
- 円形脱毛症
- 脂漏性皮膚炎
- びまん性脱毛症など
頭皮の炎症や精神的なストレスによる健康を損なう疾患に対して適用されます。AGAはひどくなっても髪の毛が薄くなるだけということであるため、残念ながら今後も保険適用される事は期待できないでしょう。
それゆえに医療費控除からも除外されているみたいです。しかし、薄毛の原因をご自身で判断することは難しいので薄毛が進行しても自己判断でAGAと決めつけるのではなく、専門の医師に診てもらうことが大切です。
もしかすると、隠れた疾患が見つかって保険適用できるケースがあるかもしれません。
- 乳歯歯髄幹細胞培養上清液によるAGA治療の費用相場を教えてください。
- 治療の費用相場は約55,000円〜110,000円(税込)です。AGA治療は保険が適用されない自由診療になるため医院ごとに費用が大きく異なっています。
価格はAGAの進行状況によって使用範囲が個人で異なり、また使用する器具・設備・検査内容などを考慮すると費用相場を大きく上回るかもしれません。
AGAの原因や進行パターン
- AGAとはどのような病気ですか?
- AGAとは進行性の脱毛症のことで男性型脱毛症とも呼ばれ、前頭部または頭頂部から少しずつ髪の毛が薄くなっていくことが特徴です。
AGAは成人した男性に発症し、毛周期が乱れることで抜け毛が増えたり、髪の毛が細くなるなどの症状がでてきます。毛周期とは髪の毛の成長サイクルのことで通常1本の髪の毛で平均2~6年の寿命がありますが、AGAでは髪の毛の寿命が数ヶ月~1年と短く、髪の毛の成長が著しく阻害されてしまうのです。
ですが、AGAを早期に治療すれば乱れた毛周期を整えることができるため、薄毛が気になり始めた方は早めに医療機関に相談することをおすすめします。
- AGAの原因について教えてください。
- AGAの原因はテストステロンから過剰に生成されたジヒドロテストステロンです。ジヒドロテストステロンは本来、胎児の男性器の形成にかかわる重要なホルモンですが、一方で毛根の中にある毛母細胞の機能を下げる働きがあります。
毛母細胞は髪の毛の成長に大きく関わっており、ジヒドロテストステロンの影響で毛周期が乱れてAGAを進行させてしまうかもしれません。また、AGAの直接的な原因ではありませんが、ストレスや生活習慣による頭皮の血行が悪くなることも薄毛を進行させてしまう可能性があります。
血行が悪くなることで毛母細胞に栄養が行き渡らなくなり、毛周期が乱れるためです。毛母細胞の機能を改善することで発毛・育毛に繋がると考えられるのではないでしょうか。
- AGAの進行パターンについて教えてください。
- AGAの進行パターンは大きく分けてM型・O型・U型の3つあります。
M型は額の左右の生え際から薄くなっていく特徴があります。髪をかき上げたときに気付くことが多いようです。O型は頭頂部から円形に広がっていくように薄くなる特徴で、自分ではなかなか気付くことができないでしょう。そのため家族や友人から指摘されて気付くことになるかもしれません。U型は額全体に後退していく特徴があり、変化がわかりやすいので早期発見に繋がる可能性が高いパターンといえます。
どのパターンでも進行が進んで行くと最終的に側頭部と後頭部だけ髪の毛が残ることになるでしょう。
- AGAは治療できるのですか?
- AGAの治療は可能です。AGAを治療するというのは乱れた毛周期を正常に戻し、育毛・発毛を促して頭皮環境を整えることを指します。
治療方法は薬物療法、成長因子を直接頭皮に注入するメソセラピー療法がありますが、頭皮環境によって適した治療法は人それぞれでしょう。また、治療が遅れるとAGAが進行してしまい、治療期間が長引いてしまいます。
したがってAGAは早期に治療を開始することが大切といえるのではないでしょうか。
編集部まとめ
本記事では乳歯歯髄幹細胞上清液の特徴・効果・AGAの原因・治療の流れを解説しました。
乳歯歯髄幹細胞上清液は細胞の培養液から不純物を取り除いた豊富な生理活性物質を含んだ液体、いわゆる細胞の栄養ドリンクです。
AGAが原因で機能低下に陥った「毛母細胞を活性化」かつ「周辺の細胞が成長因子の分泌を促進」などの効果により、AGA治療への期待は大きいでしょう。
まだまだ再生医療を導入している医療機関は少ないですが、AGA治療を始めるか悩んでいるのであれば治療の選択肢として一度検討してみてはいかがでしょうか。
AGAは進行性の脱毛症であるため、早期に治療することで回復が早いといえます。少しでも気になる症状があれば医療機関で相談しましょう。
参考文献